売却査定時に最近よく聞く『チャレンジ価格』とは?
最近、売却案件のお客様や、同業者さんとお話するとよく聞く
査定の『チャレンジ価格』
この『チャレンジ価格』とは一体何か?また査定業者側の思惑とは?
このあたりを考察してみましょう。
ポイント1.『チャレンジ価格』が発生してきた背景は?
この言葉を聞くようになったのは、コロナ禍になってから。
世界的なロックダウンや国内でも緊急事態宣言などで
社会活動が停止した中、先行き不安や資材の供給不足なども
重なり、売却物件も大変少なくなりました。
そうなると建売業者は土地が買えなくなってくるので
少々高値でも土地を買っていかなくては
建築も出来ず立ち行かなくなってきます。
すると今までの査定では不動産業者は媒介が取れなくなってきます。
そこで現実的な売却には難しいけれど媒介を取るために
『かなり高めですが、まずはこの価格でチャレンジしてみましょう!』
と、売主にアピールして売却を勝ち取る(?)様になってきました。
こんな感じの背景が考えられます。
ポイント2.『チャレンジ価格』により起こったことは?
私が日々、お客様に物件をご紹介している八王子駅徒歩20分以内のエリアでも
コロナ禍前は新築戸建で3千万円前半の物件も販売されてましたが
コロナ禍以降は4千万円台の物件ばかりになりました。
中古マンションも築20年程度・3LDK・専有面積60㎡台で
2千万円中盤辺りの物件もコロナ禍以降は2千万円後半から3千万円前半
リフォーム済物件は3千万円前半だったものが
3千万円後半で販売されるようになってきました。
もちろん土地もコロナ禍前より4~5百万からは相場が上がってきちゃいましたね。
ポイント3.『チャレンジ価格』で売却スタートした物件の成約は?
どの物件が『チャレンジ価格』かは断定できませんが、スタート時に
『これ、明らかに高すぎるでしょ?』と思う物件はだいたい
2週間~1ヶ月後くらいに値下げになることが多く
その後もなかなか買い手がつかないのか、値下げを繰り返し
最終的に売却ストート時の価格を大きく下回り相場並みか
それ以下で成約になっているケースを多く見かけます。
弊社は週イチでホームページの物件情報クリーニングを行って
八王子駅周辺エリアの物件価格の動向は
かなり把握できていると思います。
まとめ
なかなか個人では『自分の物件の相場』を確認する機会はないと思います。
一括査定サイトや大手不動産業者で出す査定額は、媒介が取りたいがための
相場を大きく上回った『チャレンジ価格』であることが多いかと思います。
一括査定サイトなどでは査定額を見るためには、個人や物件情報を
入力しなければならず、気軽に利用できないですよね。
ですから一括査定サイトや大手不動産業者の査定書に
『こんなに高く売却できるの?』と思って
売却依頼してしまうのも無理はないと思います。
『チャレンジ価格』で売却スタートしたものの、値下げを繰り返し
想定を大きく下回る成約価格になってしまったなんて
悲しい結果にならないように一度、冷静になって
『他の不動産屋の意見を聞いてみる』事もとても大事だと思います。
ちなみに弊社売却サイトでは個人情報や物件データ入力の必須項目がない
『簡易査定』がございますので、まずはお試しください。
また日本全国の成約データから詳細な現場データを基に、より詳細な査定書を
メールやURLでお送りできますので、ぜひご利用ください。