売土地の『大幅値下げ』による成約を考察してみると。。。
先月(2022年3月分)の八王子駅・西八王子駅・京王八王子駅エリアの売土地成約情報を確認してみると、成約情報件数16件のうち、実に6件が『200万円以上』の大巾値下げによる成約になっていました。
なぜ、このような大幅値下げによる成約となってしまったのか?少し深く掘り下げてみたいと思います。
ポイント1.170㎡(約50坪)以上の比較的大型の売土地だった
今回200万円以上の値下げ成約になっていた6件はいずれも170㎡(約50坪)以上の大型の土地で300㎡超えの物件で500万円以上の値下げ成約、200㎡以下で今回の最大値下げ幅700万円超の物件もありました。
ポイント2.元値3,000万円以上の高額物件が多い
土地の広さが大きくなれば当然、価格も上がるわけで、八王子駅周辺エリアでは高額部類になる3,000万円台から5,000万円台の物件が大幅値下げになるケースが多かったです。
ただ、1,000万円台から200万円超値下げの『鬼指値』物件もありました。このケースは『バス便』の物件に多く売却時の『バス便』物件は価格をかなり低く見られてしまう場合も多いので最初の値付けにはご注意を。
ポイント3.土地仕入れ業者による買い取りの可能性『大』
大型の土地については一般の消費者では買いきれないのでハウスメーカーなどの土地仕入れ業者に卸売するケースが多いのですが、土地の情報は常に不足していて弊社にも日々、営業さんが情報を求めに訪れます。
コロナ禍以降は更に物件情報が少なくなっていて、レインズに掲載される一般物件でも購入していると、仕入れ業者の担当から、よく聞くようになりました。
今回大幅値下げ成約6件の平均成約日数は『65日』
媒介を取りたいがために相場からかけ離れた『高額査定』で媒介契約した不動産業者となるべく安く買い取りたい仕入れ業者の思惑がちょうど合致してくるのが媒介契約期間3ヶ月が迫ってくる『60日』前後なのは考えすぎでしょうか?
まとめ
大型の土地になれば、一般消費者への販売はなかなか難しく、仕入れ業者などに販売するケースも多いかと思います。
ただ150~200㎡前後の土地の場合、200万円以上の『大幅値下げ』での成約は売主側にとっても不満や後悔を募らせる事になるのではないでしょうか?
売却査定・販売は『大手なら安心』ということはなく、地場でしっかり営業している『街の不動産屋』にも査定を依頼し、3社くらいからお話を聞いて決定されてもよろしいのがはないかと思います。
弊社では日本全国の成約データから詳細な現場データを基に、より詳細な査定書をメールやURLでお送りできますので、ぜひご利用ください。個人情報や物件データの入力必須項目がない簡易査定からまずお試しください(簡易査定はこちら)