売主様のこだわりと買主様の印象には乖離がある
真夏は過ぎてもまだまだ暑い9月
今月のコラムは『売主様のこだわりと買主様の印象には乖離がある』です。
注文住宅の売却査定を受ける時に多いのですが
売主様こだわりの外観や内装、設備などが売却時には
逆に査定や購入判断を難しくしてしまうことがあります。
ケース1.『特徴的なフォルムや色使い』
景観法が適用されている区域では建築時に奇抜な色や建物は
建築が難しいので、あまり見なくなりましたけど
屋根がドーム型だったり丸窓を多用してたり
結構ビビッドな色使いの物件を見ることがあります。
買主様の多くは普遍的なデザインを好まれる方が多いので
個性的な外観は購入検討者の間口を狭めることが多いですね。
ケース2.『こだわった模様や様式の壁紙』
これが最も多いこだわりなのですが室内すべてのクロスが
模様やカラークロスになっていてグレード感高い仕上がり。
売主様からは『素敵でしょ?結構したのよねー』と言われ
確かに一見して『良いクロスだなー』とわかりますが
購入検討者には逆に無地のクロスを望んでいる方が多く
『全部張り替えると相当費用かかりそうだな。。。』と
見積もる方も結構多いんです。
ポイント3.『経年して故障してたり放置された設備』
築20年ほどか、それ以上経過した物件でよく見るのが
ジェットバスや泡風呂、天井埋込式のスピーカー(USEN)
だいぶ旧式のビルトイン食洗機、全館空調システムなど
建物や設備に組み込まれてしまっていて、既に故障してたり
使ってなくて放置されたりしてるものを見かけます。
当時は最新の設備だったのですが、今では不要になってるものも多いですね。
撤去や交換も大変なので購入検討者側からすると正直デメリット。
今流行のIoT住宅も20年後にはどうなっているのか。。。
まとめ
売主様が建築する時にこだわった外装や内装、設備が
経年したとはいえ、いざ売却となった時に
購入検討者にはあまり好印象でなかったり
デメリットになってしまったり。。。
売主様にはショックだったり悲しかったりだと思います。
ただ、今から設備や内装を変えたり出来ませんから
査定や売却に臨む時に『買主側がどう思うか?』を考えると
適正な査定額での販売ができるのではないでしょうか?
信頼できそうな不動産業者担当の意見も聞いてみるのも
よろしいのではないかと思います。
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